『努力ぎらいが生けにえを作る』 36

2010-11-28

徒党を組む、つるむ、群れる、私は性に合いませんでした。
ですので単独行動もへっちゃらでした。

それは、
自分という強い芯があること。
身近な人間に信頼されていること。

これがあるから独りになっても耐えられたのでした。

自分に芯がなく人間関係もうまくいってないと、
一人になることは耐えられません。
仲間はずれを異常に恐れます。

そんな人はどういう行動をとるか?

自分の身を守るために、誰かを犠牲にします。
昨日までの友人を平気で生けにえに差し出すのです。
友情もへったくれもありません。

同情や共感などしたら今度は自分がいじめの対象になってしまう。
だから冷徹になります。
どんどん生けにえを作ってそそくさとけなします。
あいつはダメだと。

人をけなせば自分は努力しなくても優位に立てます。
ところがその人はまったく前進しいていません。
人をけなすことが自分を優位に立たせる、
一番努力しないで済む方法なのです。

努力ぎらいな子は生けにえを作る。

だからこそ努力しよう。
自分の芯を作ろう。
信頼されるに足る自分を作ろう。
私たち兄弟は幸せです。
父が空手という努力の方法を与えてくれたからです。

建武館 篠田剛

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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