『プレゼントクイズの答え(3)』106

2011-09-11

プレゼントクイズの解答を、3日連続で発表しています。
今日は第7問から。

【Q7】
建武館伝統の寒中みそぎ。ことの始まりは館長と父親との水かぶりでした。
さて、初めはどこで水をかぶったでしょう?
初めての水かぶりの場所は自宅です。玄関を出た門扉の内側でかぶりました。
現道場の「駐輪スペース」という答えが多くありました。おそらく77話を読んでくれたのでしょう。
水かぶりは「おれの半生」32話に遡ります。
祖父は一年365日、風呂場で冷水をかぶっていたようです。その姿をおやじは幼少の頃から見ていたんでしょうね。そういう習慣なり、精神なりwを私にも受け継がせたかったのでしょう。
私もそうですが、親としては、家の習わしを受け継がせたい、途切れさせたくないと思うものです。

【Q8】
伝統派時代の先輩である奥野雅己さんに抱きかかえられて治療を受けた方がいます。
さて、その方は誰でしょう?
答えは大森曹玄の奥様です。
おやじが遺してくれた本のひとつ『山岡鉄舟』の著者が大森曹玄でした。大森曹玄は山岡鉄舟をこよなく愛し、鉄舟ゆかりの寺院「高歩院」の二代目住職を務めました。
その高歩院に誘ってくれたのが奥野雅己さんでした。若かりし頃の奥野さんの片鱗をうかがわせる出来事が、「あの荒治療」なのでした。
奥野さんは28歳で現役を引退してイタリアに渡り、現在、横浜市戸塚区で治療院を開業しています。

【Q9】
館長の父親が足のすねや正拳を鍛えた鍛錬具があります。
さて、その鍛錬具とは何でしょう?
なんとウイスキーの空き瓶でした。ジョニーウォーカー黒ラベル、通称ジョニ黒。
おやじの居間。日中はいつも灯りを点けていない。
その窓から差し込む陽の明るさの中に、おやじと私がいました。
座椅子の後方にある姿見。その姿見の後ろに、おやじはいつもそのジョニ黒を置いていました。
独り浮かない顔をして物静かにしている私に、おやじは声をかけてきます。何をするのかと思ったら、私のこぶしをつかんでジョニ黒でコツ、コツと叩きはじめました。
何だよ!と言いながらも、抵抗するわけでもなく、こぶしを差し出していました。二人でいるときはあまり会話などありません。ただ、コツ、コツと叩く音だけが響いていました。

明日、最後の10問目を答えてプレゼントクイズのコーナーは終了です。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る”空手家
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※『ひと・もの・こと』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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