『思いやりは強さ』293 日本空手道建武館 篠田剛

2012-08-11

技術的なこともそうですが、
審査は心の部分でも成長していくのを願っています。

たとえば心の成長というと、
白帯のときは自分のことで精一杯なんですね。

ところが色帯になると自分のことは自分でできるようになります。
そして黒帯ともなれば後輩の面倒をみてあげることができます。

気遣いというか、思いやりというか。
こういうのは心に余裕がないとできないんですね。

ドッコイドッコイというか、抜きつ抜かれつしているうちは、
負けて堪るかという思いだけ。
相手のことなんか気にしていられません。

ところが力に差があれば、
気負わなくてよいから心に余裕ができるんです。
だからその余裕の分だけ、相手に気遣うことができるのです。

強くなればなるほど優しくなれるというのは、
そういう心の余裕があるからです。

気遣い思いやりを持て、というのはつまり強くなれ、
と言っているのですね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
カッコ悪さをさらけ出せる奴がカッコいい
■建武館では空手やキックボクシングはもちろん、3歳から始められる空手運動クラス、女性でも気軽にできるソフトキック、60歳からのアンチエイジングトレーニング、自主トレーニングコースも常設しています。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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