『何かを学び取る大会にしたい』291 日本空手道建武館 篠田剛

2012-07-01

キッズ大会の特長の一つは負けた子にも賞があることです。
たとえ負けてもすごく頑張って私たちが感動をもらった子には、
勝ち負け関係なく与えます。
もちろん勝つことに越したことはありませんが、
しかしたとえ負けても称えてあげているのです。

大事なことは強そうな相手にも、
怖いながら立ち向かったということです。
負けるのがイヤと尻込みせずにやるだけやってみろよと、
背中を押しているわけなのです。

また、大会当日の評価だけではなく、
道場稽古で頑張ってきた子にも賞があるのも特長です。
道場で何カ月も前から大会に向けて努力し続けてきた子にも、
賞を与えています。
授与することで痛みやつらさに堪えて、
倦まず弛まず努力することの大切さを教えているわけです。

そして表彰式前に行う『おやじ組手』もまた、
キッズ大会の意義を深くしています。

おやじ組手は親子で習う親が組手の演武をするものです。
演武といってもかっこいいものではありません。
どちらかというと“無様な姿をみせよう”という言い方のほうが、
正しいのかもしれません。

子供の前でひいこら言いながら無様な姿を見せるのも、
またいいもんだ!という感じです。
だから、ガツン!ドスン!とやられても、
痛いはずだけど顔はニヤーッと笑っています。
その、痛みに耐えるところがまたいい。
おもしろい。

建武館のキッズ大会って、そんな感じです。
来年は10回目、節目の大会です。
これからも技の覇を競り合うだけの大会にしません。
大事な何かを学び取れる大会にしたいなと思っています。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■建武館では空手やキックボクシングはもちろん、3歳から始められる空手運動クラス、女性でも気軽にできるソフトキック、60歳からのアンチエイジングトレーニング、自主トレーニングコースも常設しています。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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