『協力雇用主を知って下さい!』290 日本空手道建武館 篠田剛

2012-06-30

キッズ大会でのあいさつの冒頭で、
トイレ掃除と協力雇用主のお話しをしました。

トイレ掃除については昨日までのコラムで数回お話ししましたね。
人の上に立つ人にとって大事な心がけがこのトイレ掃除で学べます。
リーダー的立場にある人はぜひ掃除してみてください。

もう一つのお話し、
『協力雇用主』についてもちょっとコラムで紹介します。

受刑者が刑期を終えると刑務所を出ます。
身寄りがない者は住む家と再就職先を探さなくてはなりません。
すぐに見つかればよいのですが今の世の中とても難しいものです。
何日も飲まず食わずで路頭に迷えば生活に困って、
また罪を犯してしまうこともあり得ます。

そこで、保護観察所が寛容の心を持つ人に、
出所者を紹介することにしたのです。
これが協力雇用主の制度です。

協力雇用主とは、犯罪や非行の前歴があるのを承知の上で、
雇ってあげる雇い主のことなのです。

ところでみなさんは鬼平犯科帳の長谷川平蔵をご存知ですか。
鬼平は犯罪人を保護する施設を設けたそうです。

そこで仕事を覚えさせ、自立のための資金を蓄えさせて、
社会復帰できるようにと心を砕いたといいます。
協力雇用主はまさに平成の鬼平なのでしょう。

知る人は少ないですが、板橋区では、
協力雇用主の運動を先駆的に取り組んでいます。
その先駆者の使命として、
協力雇用主を知ってもらうシンポジウムを開くことにしました。

村田昭浩さんはこのコラムでもたびたび登場する人でが、
その村田さんがパネリストに登壇します。

出所者の中には、反省のはの字もない者もいるかもしれません。
ところが大半の人は反省して悔やんでいます。
世の中はそういう人たちを十把一絡げにして、
“犯罪者”という目で見てしまいます。
そこで、更生を決意した彼らを信じて雇うのが協力雇用主です。

雇う側に理解がなければ再就職することはできません。
彼らのためにも、世の中をよくするためにも、
協力雇用主の存在が必要なのです。

それを、声を大にして訴えるのがシンポジウムです。
みなさん、興味とお時間があればぜひシンポジウムに、
足を運んでみてください。
●シンポジウムについてはこちら→協力雇用主を知って下さい! http://www.kenbukan.net/blog/2012/07/post-10.php

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■建武館はK-1戦士を生んだ板橋初の道場です。空手道場というと、とても怖くて敷居が高いイメージですが、入ってみると意外にそうでないことがわかります。3歳の幼児からシニアまで。軽く汗を流したい人からプロ志向まで。運動が苦手な人からフィジカルエリートまで。すべての人がそれぞれの目的を達成できるよう考えられた道場なのです。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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