『うろたえないというこだわり』285 日本空手道建武館 篠田剛

2012-08-01

試合結果の報告になると、
いつも私は勝負に関係ないこと話しますよね。
たとえば…
「誰々がちゃんと正座していた」
「スリッパ揃えてた」なんて。

勝つことに集中するんだったら無駄なエネルギーなんですよね、
そういうことするのは。
それに堅苦しいし面倒くさいですよね。

こういうのは伝統派の時代に沁みついた考えなんですね。
試合会場=道場、という考えがそこにはあるんです。

だから初めて会場に来たときに、
会場内で寝てる選手を見て驚きましたね。

もちろんそれは二日酔いで寝てるのでなく、
次の試合に臨む休息なんですが。

昔だったら、そんなのは隠れて休め!会場内ではしゃんとしろ!
と怒ってました。

いくらなんでも疲れているからって、
道場で寝るなんてことないですから。

もちろん、勝負で結果を出さないと意味がないんですが。
なんだろう。
勝ちにこだわる、というだけではなく、
うろたえないということへのこだわりかな。

恐怖を前にしてうろたえないでいられるか。
なんかこう、試合はそういうことも試されているんじゃないかと。
現役のころいつも思ってましたね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日発信していますので宜しければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■建武館はK-1戦士を生んだ板橋初の道場です。空手道場というと、とても怖くて敷居が高いイメージですが、入ってみると意外にそうでないことがわかります。3歳の幼児からシニアまで。軽く汗を流したい人からプロ志向まで。運動が苦手な人からフィジカルエリートまで。すべての人がそれぞれの目的を達成できるよう考えられた道場なのです。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。http://www.kenbukan.net/contents/essay/284.php

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