今から46年前、
1964年の東京オリンピックのヨット競技での出来事をご存知でしょうか。
スウェーデンの兄弟選手の艇がトップ集団の中にいたとき
前を走る艇が転覆、選手が海へ投げ出されました。
それに気づいた弟は兄にそれを伝え、
なんとレースを中断して100m逆走し救助した結果、
11位に終わったという話です。
得にならないことをするのは、
お金持ちかお人よしのすることと小馬鹿にされる世の中で、
損をしてでも正しいことをやり通すことは難しいものです。
だけど、そんな世の中だからこそ、
損得だけでは動かぬことをよしとする教育を、
臆することなく声高に叫ぶ必要があるのです。
その兄弟選手は
「何をおいても助け出すのは海の男として当たり前」
と笑顔でコメントしたといいます。
建武館は、こういうカッコいい人に育てることにこれからも努力し続けます。
建武館 篠田 剛
2010-10-22