2011-02-12
2011年2月10日の読売新聞夕刊の一面に「廃校再利用 知恵比べ」とありました。これはまさに私がこのマイベストプロ東京への登録の際に提言したものです。
2010年6月に実兄が経営する会社が協力雇用主になりました。協力雇用主の役割は刑を終えて社会に戻った人がやり直すための就労支援です。これは実兄の竹馬の友である村田昭浩さんの勧めで引き受けました。村田さんは板橋の実業家であり慈善篤志家。その村田さんについては後述します。
手に職がなく住む家がない人は再犯率が高いと言われています。刑余者の拠り所でもある更生保護施設は現在全国で104施設しかありません。施設を建てたくても地域の理解が得られず受け入れてもらいづらいのが現状です。
更生保護施設の端緒を発いたのは鬼平犯科帳の長谷川平蔵と知りました。鬼平は犯罪人を保護する施設を設けて、仕事を覚えさせ自立のための資金を蓄えさせて、社会復帰できるようにと心を砕いたといいます。
雇用主という支援だけでよいのだろうか、我々にできることはないか。空手道場である特性を活かした貢献はできないだろうか。
私が思いついたのは廃校を有効利用して平成の鬼平になることでした。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。