『審査と黒帯 何がゴールか』185 人生、カッコよく 日本空手道建武館 篠田剛

2012-01-14

審査はいいところ悪いところを明快にわからせてくれます。
悪いところを指摘されても
「なるほど!」
とか
「ありがとう」
と言えるようにする訓練でもあるのです。

ところで審査を受けるそもそもの目的は何でしょう。
特に黒帯は?

よく親子の会話で
「黒帯を取るまで頑張ろう」
といいますよね。
黒帯を取るために休まず稽古しよう、とか。

そういうことを目標にかかげるとどうなるでしょう。
おそらく黒帯を取ってしまうと、もう、それで終わり。

それで満足なのか?何のために黒帯を取るのか?
空手を始めるきっかけは何だったのか?

子供たちには
「空手をやるのはカッコいい人間になるため」
「黒帯を取ることを目標にするのはやめようよ」
と伝えています。

カッコいい人間になるためだから、
黒帯を取っても終わりではないんですね。
黒帯というのはゴールに向かう道の途中、まだ先があります。

黒帯を取ったあと、どんなことをしてカッコいい人間になるか。
子供たちに考えてほしいですね。

カッコいい人間ってどんな人間?
それは稽古しながら一緒に考えましょう。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。今、必要なのは弱者へのやさしさです。損をしても正しいことをする正義感です。
■“技は心に応ず”“拳足は警策”も心構えとしてなくてはなりません。“よその子もうちの子”はこれからの社会の在り方として建武館が投げかける大事なメッセージです。
■建武館はK-1戦士を生んだ板橋初の道場です。空手道場というと、とても怖くて敷居が高いイメージですが、入ってみると意外にそうでないことがわかります。小さい子から壮年まで、初心者からアスリートまで、すべての人がそれぞれの目的を達成できるよう考えられた道場なのです。
■建武館では空手やキックボクシングはもちろん、3歳から始められる空手運動クラス、女性でも気軽にできるソフトキック、60歳からのアンチエイジングトレーニング、自主トレーニングコースも常設しています。
■空手の個別指導もしています。マンツーマンでじっくりやりたい方はお気軽にご相談ください。さらに、ご自宅や企業のサークル・研修会・各種イベントなど道場以外でも空手を楽しんでいただけるように出張指導もしています。道場まで通えない方や、企業イベントなどの福利厚生、クラブ活動などにご依頼ください。
■平日はどうしても時間がとれない方は、東武東上線・大山駅にある「コナミスポーツクラブ大山」にお越しください。都営三田線・高島平方面にお住いの方は、新河岸にある「わかたけ第2保育園」にどうぞ。
■私は空手の指導で役に立つ財団法人日本体育協会公認上級指導員の資格を取得、また介護予防サポーター、こころの健康サポーターの講習を受けて道場生の体と心のケアに努めています。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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