『君子は人の美を成し、人の悪を成さず ~美点凝視~ 腹の小さい奴にならぬため』179 人生、カッコよく 日本空手道建武館 篠田剛

2012-01-02

君子は人の美を成し、人の悪を成さず。

これは論語にある名言です。
意味は「人の長所を認め、短所をけなさない」ということです。

今の世の中、人の欠点を指摘して、
ことさら言い立てることで有能さを誇示する人が多いものです。
そういう人が多くなった背景はなんでしょうか。

それは、人を見る能力がない、
というレッテルを貼られたくないからです。

人の長所を認めると、
それは「甘い」とか「ぬるい」と言われる可能性が高くなるからです。
だから懸命になって悪点を探し出します。

もう、やめましょう。
今年から。

そんなことしていては、
自信を失い自尊意識の乏しい人間を作るだけです。
人間関係は脆く、表面上は取り繕ってはいても、
重大な局面になると途端に崩れます。

私やあなたが完ぺきでない以上、人に完ぺきを求めないことです。
これからは欠点を指摘するのではなく、長所を認めてあげましょう。
見逃せば後々問題になるだろうということ以外なら、
片目をつぶってあげる“腹”も必要です。

そう、腹です。
日本人は昔から腹のできた人間、
腹のすわった人間というように腹という言葉を使います。

私たちもそういう腹を持った人間になれるよう、
日々鍛錬していきましょう。
腹の小さい奴、にならぬためにも。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■私は空手の指導で役に立つ財団法人日本体育協会公認上級指導員の資格を取得、また介護予防サポーター、こころの健康サポーターの講習を受けて道場生の体と心のケアに努めています。
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。今、必要なのは弱者へのやさしさです。損をしても正しいことをする正義感です。
■“技は心に応ず”“拳足は警策”も心構えとしてなくてはなりません。“よその子もうちの子”はこれからの社会の在り方として建武館が投げかける大事なメッセージです。
■建武館はK-1戦士を生んだ板橋初の道場です。空手道場というと、とても怖くて敷居が高いイメージですが、入ってみると意外にそうでないことがわかります。小さい子から壮年まで、初心者からアスリートまで、すべての人がそれぞれの目的を達成できるよう考えられた道場なのです。
■建武館では空手やキックボクシングはもちろん、3歳から始められる空手運動クラス、女性でも気軽にできるソフトキック、60歳からのアンチエイジングトレーニング、自主トレーニングコースも常設しています。また、空手の個別指導もしています。マンツーマンでじっくりやりたい方はお気軽にご相談ください。さらに、ご自宅や企業のサークル・研修会・各種イベントなど道場以外でも空手を楽しんでいただけるように出張指導もしています。道場まで通えない方や、企業イベントなどの福利厚生、クラブ活動などにご依頼ください。
■平日はどうしても時間がとれない方は、東武東上線・大山駅にある「コナミスポーツクラブ大山」にお越しください。都営三田線・高島平方面にお住いの方は、新河岸にある「わかたけ第2保育園」にどうぞ。

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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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