『心一つ 第三子のこと』141

2011-05-14

平成16(2004)年6月27日に妻勝美が第三子を無事出産致しました。
体重3,100gで長男、次男に負けず劣らず元気な男の子でした。
名前は「一心」と書いて“いつみ”と読みます。

一心とは、多くの人の心が一つになることです。
一心同体、一心不乱、一意専心、などに使われます。

この“一つ”は一丸という言葉にも使われ、
一方では戦争に巻き込む危険があると危惧する人もいます。

しかし、自分だけよければいいという、
利己的な考えが蔓延するのが今の世の中。
いよいよ心を一つにして事にあたることは時代遅れではない、
人づくりの要諦である。
そのように強く感じました。

サッカーの欧州チャンピオンズリーグで、
試合後に日の丸を掲げたインテルの長友佑都。
その日の丸にはこんなメッセージが書き込まれていました。

“どんなに離れても心は一つ。
一人じゃない。
みんながいる!
みんなで乗り越えよう!”

災害救援ボランティアの活躍を伝える新聞紙面にも大きく
「『被災者の力に』心一つ」とありました。
人のために動こう!とボランティアが、
次々に被災地に集まっていました。

この震災で“心一つ”の文字がこれまでになく多く見かけられ、
そしてとても大事であることが身に染みました。

俵万智さんが詠んでいます。
「とりかえしつかないことの第一歩
名付ければその名になるおまえ」と。

一心の命名も、決めるまで思い切り悩み迷いましたね。
名前に託した我が子への思いはとても重い。
この先、息子を名に恥じない人間に育てていかなければと、
身の引き締まる思いでした。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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