2011-07-08
たとえば冬の寒空で、雨や雪が降った日も好んで走りました。
まるで宮沢賢治の
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ…」
の世界です。
雨が降る日はガマンを鍛える格好の時です。
どうせ汗かくんだからと言って、凍える中を勇んで走ります。
雪の日も、もちろん必ず走ります。
舗道に黄色の線状ブロックがあれば、その凹凸の上を走りました。
そこを走れなんて命令しませんが、私のまねをしてついてきました。
風邪を引いてしまうんじゃないかとか、
足首を捻挫させたら可哀そうとか、そんなこと気にしません。
気にし過ぎると軟で弱くなりますから。
人が尻込みするようなことも、自分を奮い起こしてやってしまう。
そんな男にもさせたかったんです。
二人は、寝坊してあわてて走ってきて遅れて加わる日もありました。
だけどこの日まで走ろうと決めた日まで、
彼らはしっかりと走り抜きました。
その後は…
というと、今でも私一人続けています。
なぜ続けているか。
息子たちへの教育、という意識は相当強く働いています。
一度決めたら必ずやり抜く、という意地の大切さ。
誰も見ていなくてもやる、という真面目の誇らしさ。
こんなことを教えたいのです。
しかし肝心の息子たちが眠っているころに出発し、
帰ってきてもまだ眠っていますが!
続けているもう一つの理由。
それは、私の頑固な性格もあります。
私はとても頑固者ですから。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。