『上野動物園のサル山 群れでしつけ掟学ぶ』137

2011-11-01


人間社会そっくり
群れでしつけ「掟」学ぶ
上野動物園のサル山ができて80年を迎えその特集記事が新聞にありました。

群れの中には、空威張りする者、
自分より強い者におもねる者、
横目で見ながら無視を決め込む者。
サル山はまるで人間社会の縮図を見ているようなものだ。

エサをめぐって争うなど行儀が悪い者は、より大きいサルが力でねじ伏せる。
群れの規律を乱す若いサルには、親以外の大人たちが厳しくしつけて「掟」を学ばせている。人間社会でも一昔前はそういう“近所のやかましいおじさん”がたがいつしか姿を消してしまった。
しかしサル山にはそんな頼もしい存在が残っているのだ……。

記事にそう書いてありました。

ほんとうにその通りです。
警察署のまわりにはいくつもの小さな交番がありますね。
近所のやかましいおじさんはこの交番と同じです。
ところどころで見守ってくれていて、
悪ガキを見つけては怒鳴りつけてくれていました。

叱ってくれる、というのはとても有り難いことなのです。
だけど叱られる方が慣れていないせいで、
叱られると「けなされた」と思ってしまうわけです。

ですので、今の子に足りないのは「叱られ慣れ」なのです。
不感症になれというのではなくて、
いい意味で慣れっこになれということです。

“われ関せず”の世の中にあって、社会全体で悪さをすれば叱ってあげて、
いいことすれば褒めてあげて、
困ったことがあれば手を差し伸べて助けてあげる風土に戻したい。
そうすれば、子ども達も叱られながら、
ぶつかってもちゃんとまっすぐに育っていくでしょう。

時局放談『福島が好き!』52

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員 介護予防サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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