『水かぶり やってよかったと思う瞬間』

世の中へどうやってメッセージを伝えよう?
子どもにしてあげられることって何だろう……。

私たちにできることは、たかが知れているんです。たとえば、この水かぶりがそれです。せいぜい寒空の中を裸になってバケツで水をかぶることぐらいしかできません。

このことも「いやぁ、やっぱりいいことだよ!」とわかってくれる人半分。あと半分は「何やってんだよこんなご時世に」という人。それでいいんじゃないでしょうか。

しかし子供の自信に必ずつながる。

かぶり終わって、道場で、お母さん方が作ってくれた、それはそれは美味しかった豚汁。みんなで美味しくいただきました。子ども達の輪に入って、私もアツアツの豚汁を食べていました。

すると、となりにいた男の子。ふだんおとなしい子です。その子が私に話しかけてきました。純真な目を向けて「来年もやる」。笑顔でそう言ってくれたんです。いやぁ、参った。嬉しくてしかたありません。

これなんですよ。

何の得にもならないことに時間も労力もかけて、とお叱りをうけることもあります。だけど、これだけでいいんですよ。この言葉を聞くだけで。

その子は寒空に冷たいアスファルトの上で水をかぶったんです。冬場は顔を洗うのもためらうほどの冷たい水を。スポーツとかゲームとか楽しいものじゃありませんよね。ふつうに考えれば楽しいわけがない。それなのにまた来年もやるというんです。

やってよかった。

そう思う瞬間です。

2012-01-23

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