2011-03-02
コナミスポーツクラブ大山で空手を指導させていただくことになりました。
張り切って指導し始めましたが、早くも6日目からプチ悩みが出てきました。
当時の指導日誌を読み返すと…。
“やや飽きが出始めた。工夫が必要”
“ふざける子がいる。どうしたら真剣になるのか??”
“技術の差が出始めた。今後どうするか”
“工夫!工夫!”……。
とてもシンプルな悩みですが、当時の私としては大きな悩みでした。
私はいつも稽古の終わりに自分の指導ぶりを振り返ります。
記憶が鮮明なのでうまくいかなかった原因がつかめます。
原因がつかめなくても構いません。
まちがってもいいから違うやり方を試してしまいます。
そしてその日のうちに、来週はこの点を改良して指導しよう、
と決めておくのです。
このように、トライ&エラーは指導には欠かせません。
今日の自分の指導はわかりやすかっただろうかと、
自問自答していくことが必要です。
試行錯誤を重ねていくうちに、
どのタイミングで何を言うかが見えてくるものです。
呼吸というか、くぎを刺すというか。
あれをやる前にこれを言っておけばわかりやすいだろう、
というのが何となくわかってきます。
自問自答を重ねること。
子どもができないのは自分の指導力が足りないからだと謙虚に反省すること。
いい指導者になる秘訣はここらへんにもあるように思います。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。