『熱いハート、深い絆 届け福島へ、日本へ』74

2011-06-26

いよいよ本日、第8回建武館キッズが開幕します。

伝統派からフルコンタクトへ。
平成15年に入りようやく稽古にも慣れてきました。
そろそろ試合の経験をさせる時期が来ました。

まずは試合ルールや礼儀作法などを体験するための機会を作ろう。
“練習試合”ということで経験を積ませることにしよう。

これがキッズ大会の始まりです。
今年で8回目を迎えることができました。

キッズ大会では毎年テーマを掲げています。
今年の大会テーマは「勝っても負けても勉強だ」です。
負けて勉強になることもある。
恐いけれど前に出る、そんなキミを心から応援します。

福島県田村市に住む、拓大の後輩、郡司弘光。
彼は建武館福島支部として子ども達を指導してくれています。

大震災の爪痕が残り、生きることも精一杯で、
長らく空手の指導はできませんでした。
しかし、5月の下旬、
郡司や保護者の皆さんの努力で再開することができました。

福島支部の子ども達に元気になってもらいたい!元気な顔が見たい!
そんな想いから、建武館理事会の心温まる篤志をもって
子ども達を招待する方向で進めました。

しかし、現実はそんなに甘くありませんでした。
いまだ原発も収束していません。
余震が多く、避難する可能性もある中で、
子ども達が離れることがどれだけ保護者にとって心配か…。

子ども達を招待する計画は取りやめましたが、
万難を排して郡司が来てくれることになりました。
今年の大会は、いろんなものを「勉強」させてくれる
大会になるのだと思います。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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