『よいお手本に』58

2011-05-10

以前にお名前を挙げた山口秀範さんは、
株式会社寺子屋モデルという会社の代表者です。

活動内容は、偉人伝講座を中心とした現代版寺子屋
「あちこちde寺子屋」の実施です。

幼稚園や神社、お寺などで園児や小学生、
その父兄向けに偉人伝を伝えています。
“偉人の生き方に学んだ日本の少年少女が未来の偉人となってほしい”
そういう願いが込められています。

前回のコラムで、人には表の世界と裏の世界があると言いました。
多感な子ども達に裏の世界の話は無用、
表の世界の話をいっぱい聞かせることが大事です。
朱に交われば赤くなる、といいます。
人は出会いによって善くも悪くもなるものだからです。

ITブームの中で
“時代の寵児”とマスコミにもてはやされた人がいます。
彼は投資家を欺いて
「法が禁じていなければ何でもできる」と豪語しました。

世間が彼を英雄視すれば、
それを模倣する若者も、悲しいかな出てくるでしょう。
そして新たに重大な犯罪に手を染めて、
人を騙して不幸にしてしまうのです。

阪神大震災をきっかけに、
人助けをする職業に就いた若者がたくさんいました。
こちらの方は、人との出会いの好例です。
医師、警察官、消防士…。
とても素晴らしいことだと思います。

人との出会いは、その人の運命をも左右することがあります。
だからこそ、素晴らしい人と多く出会い、
素晴らしい本と多く出会うことは大事です。

大山巌は西郷隆盛の生き方に学びました。
その西郷隆盛は島津斉彬を人生の目標にしました。

功成り名を遂げた人物は決まって、偉人の生き方に学んでいます。
多感な子ども達には、
山口さんのように偉人の話をたくさんしてあげましょう。

願わくば、偉人の話も大切ですが…。
一番身近にいる、
「おやじ」が子どもにとっての人生の目標となりたいものです。

いつか道場に小さな図書コーナーを作って、
偉人伝の本を子ども達に貸出したいと思っています。
子ども達がその本を読んで感銘し、
人生にいい影響を与えればと思います。
山口秀範さんのお話はまた改めていたします。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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