『振り返って その3』151

2012-09-17

金城先生との出会い。
研修会での苦悩。
そして退任、別れ。

高校1年生から金城先生に直接指導をして頂けたことは至福の喜びでした。
先生の稽古は1時間ほどですがその鍛錬方法は独特で、
一瞬たりとも気が抜けません。

ですので、ものすごく集中するため、
肉体だけでなく精神力を使い尽くします。

稽古が終わると必ず小一時間は放心状態となり、
話をすることすら億劫になりました。

大正8年生まれで私と44歳違い。
私が20歳の現役バリバリのころ先生は64歳。

私が全力で鍛眼法を挑んでも、
おでこに手を触れることができませんでした。

そのずば抜けた技は、中村孝、藤本貞治先生に次いで、
私がよく知っていると自負しています。

中途で退いた私は、
研修会からすれば裏切り者と呼ばれているかもしれません。

実際にそうですから、批判は真摯に受け止めています。
しかし、これまで先生から受けたご恩は生涯忘れません。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
コラムは毎日書いていますので、よろしければ明日もまた読んでみてください。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長

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※『おれの半生』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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