建武館キッズ大会についてⅡ

キッズ大会のはじまり

当初は苦い出来事の連続

建武館の子ども達がいわゆる寸止めから直接身体に突き蹴りをするフルコンタクトに変わったのが平成14年でした。初めのころは技の形を変えるだけでも一苦労で、それだけでなく今まで当てなかったものが当てるようになったので、力加減がわからずガツンとやってしまったり、当てられて怒りだしたり泣き出したりと、苦い出来事の連続でした。
 

キッズ大会の始まりは “わんぱく練習試合”

その稽古体系の変更に伴い、子ども達がその技と精神を理解習得するまでの間は各種大会への出場を控えておりましたが、翌平成15年に入りようやく稽古にも慣れてきましたので、そろそろ試合の経験をさせる時期が来たと考え、まずは試合ルールや礼儀作法などを体験するための機会とした “練習試合”を行ない、経験を積ませることにいたしました。これがキッズ大会の始まりです。
 

キッズ大会の特長

背中を押して出場させる

試合は直接打撃の組手だけに痛くて怖いものです。それに、負けたら恥ずかしいものですから、気の弱い子は出場をためらいます。ですが、試合においては、勝ち負けの結果よりも“勝ち方や負け方”がとても大切で、負けた時の身の処し方や悔しいけれど負けを潔く認める心の広さを学ばせるチャンスなので「勝っても負けても勉強だ。負けて勉強になることもある」そう言って出させています。大事なことは強そうな相手にも、怖いながら立ち向かったということです。負けるのがイヤと尻込みせずにやるだけやってみろよと、背中を押しているわけなのです。
 

感動をくれた子を称える

勇気を持って出場してくれただけに、勝った子ばかりでなくたとえ負けても怖さに耐えて頑張った子に賞を贈ることもしています。たとえ負けてもすごく頑張って私たちが感動をもらった子には、勝ち負け関係なく与えます。もちろん勝つことに越したことはありませんが、しかしたとえ負けても称えてあげているのです。この、負けた子にも賞があることはキッズ大会の特長の一つでしょう。
このような賞を授与することで、痛みやつらさに堪えて、倦まず弛まず努力することの大切さを教えているわけです。
 

キッズ大会の賞について

浄財を頂いて購入

受賞した子ども達に贈る楯やトロフィーは、その趣旨にご賛同くださった方に協賛金やパンフレットの広告代として浄財をいただいて購入させて頂きました。
 

敢闘賞

そのひとつが敢闘賞です。これは、建武館の精神を継承するために設けたもので、不撓不屈の精神をもって挑戦し、たとえ負けても自分より強い相手に立ち向かうという建武館らしい戦い方をして我々に勇気と感動を与えてくれた者を称え、敢闘賞を贈っています。
 

特別賞

自分のことしか興味のない子が多い中で、心からの応援をして試合に臨む仲間に力を与えてくれたり、朝からの長丁場でも気を緩めず自分を律した態度を取り続けたりした者に対して贈る特別賞も設けました。
 

努力賞

大会当日だけではありません。普段は顔面への攻撃を禁止して稽古していますが、キッズ大会のひと月ほど前から、ヘッドガードを着用しての組手の特訓が始まります。顔面に上段回しげりが容赦なく襲い掛かるという稽古が続くわけです。そんな中においても、怖さに耐えて常に明るく前向きに、地道な努力を続けた者へ贈るのが努力賞です。
 

もう一つの特長

おやじ組手で子どもと共感

そして表彰式前に行う『おやじ組手』もキッズ大会の特長の一つであり、また、キッズ大会の意義を深くしています。
おやじ組手は親子で習う親が組手の演武をするものです。演武といってもカッコいいものではありません。どちらかというとカッコ悪く“無様(ぶざま)な姿をみせよう”という言い方のほうが、正しいのかもしれません。
子ども達は何カ月もの間、キッズ大会のために組手ばかりやらされて、つらい思いをしています。殴られたり蹴られたりして、否応なく“無様な姿”となります。そんなとき、励ますことができるのが、おやじ達です。
このキッズの会場で、おやじ達が“無様な姿”をさらけ出します。わが子の前でガツン!ドスン!とやられます。
そんなとき、“お前もつらいよな、わかるよその気持ち…”そう理解をしてあげるだけでなく、“だけどそれを乗り越えて頑張ろうぜ、俺も頑張るからよ!”と。
自分も痛みを知っているだけに、とても子どもの気持ちがわかります。共感できます。
そして、だけど頑張ろうな、って、心の底から背中を押してあげられます。
 

大事な何かを学び取れる大会に

なんといってもおやじ達の、痛みに耐えるところがまたいい。おもしろい。そして、痛いはずなのに顔は爽やかな笑顔で、 “な、空手っていいだろ!”
とても説得力があるわけですね。
建武館のキッズ大会って、そんな感じです。これからも技の覇を競り合うだけの大会にしません。大事な何かを学び取れる大会にしたいなと思っています。 
 

おやじの会について

あれこれ言わず姿見せよう

親があれこれ言うばかりでなく頑張る姿を見せようぜ-ということで空手を習っている子のお父さんたちが集まって“おやじの会”を作りました。やはり、親という草の根から理解してもらうことが大事なのだといつも思っています。
 

非日常を楽しむ

空手の稽古には、お互いに突いたり蹴ったりする、“組手”というものがあります。体に直接当てあうので、当たればもちろん痛い。その痛い組手を無言でやっているともっと痛いんです。ところが、オリャーッとか言いながらやっていると、エンドルフィンが出てくるんでしょうか、痛いんだけど苦じゃなくなります。
そんな感じで、おやじ達は“非日常”を楽しんでいます。空手にちょっと興味があるお父さん、一度道場をのぞいてみませんか!
 
【稽古日】毎週火・木曜日 午後8時半~9時半
【月会費】6,500円(女性は5,400円)
※親子でご入会いただくと、月会費の安い方を1人半額とします。
 
 
たとえ強そうな相手であっても、
怖いながら立ち向かうその勇気。
 
そんな、子ども達を、
どうか見届けてやってください。
 
日本空手道建武館
館長 篠田 剛
 
 
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