■感動をくれた子を称えます
キッズ大会の特長の一つは負けた子にも賞があることです。たとえ負けてもすごく頑張って私たちが感動をもらった子には、勝ち負け関係なく与えます。もちろん勝つことに越したことはありませんが、しかしたとえ負けても称えてあげているのです。大事なことは強そうな相手にも、怖いながら立ち向かったということです。負けるのがイヤと尻込みせずにやるだけやってみろよと、背中を押しているわけなのです。
また、自分のことしか興味のない子が多い中で、心からの応援をして試合に臨む仲間に力を与えてくれたり、朝からの長丁場でも気を緩めず自分を律した態度を取り続けたりした子にも、賞を与えています。
そして、大会当日の評価だけではなく、道場稽古で頑張ってきた子にも賞があるのも特長です。道場で何カ月も前から大会に向けてヘッドガードを着用しての厳しい組手の特訓が始まります。そんな中においても、怖さに耐えて常に明るく前向きに、地道な努力を続けた者へ賞を与えています。
このような賞を授与することで、痛みやつらさに堪えて、倦まず弛まず努力することの大切さを教えているわけです。
日本空手道建武館
館長 篠田 剛