このたびの台風19号により被災されました皆さまに 衷心よりお見舞い申し上げます。復旧が進み、被災された方々が一日も早く元の生活に戻られることを願ってやみません。
板橋区の大きな行事のひとつである「板橋区民まつり」に今年も空手演武で参加させていただくことになりました。子ども達が体当たりの熱演を繰り広げます。皆様お誘いあわせの上、ぜひご覧いただきたくご案内申し上げます。
(正味20分ほど)
建武館は演武のご依頼を喜んでお引き受けしていますがそれにはふたつの理由があります。ひとつは当然ながら、子ども達にとっての励みとなるからですが、もうひとつは空手の本当のよさを知ってもらう絶好の機会となるからです。
板を割ったり、バットを折ったりすれば勇猛さは伝わります。ですがその「心」の部分はどういうものかは、見た目ではなかなか伝わりません。本当のよさを知ってもらうには、空手の技を見て頂くだけでなく、心の部分にも触れて頂くことでより深く理解してもらえると思っています。
そこで、その心の部分をナレーションで語らせることにしました。演武の目的がかすれないように、演武と演武の合間にナレーションを入れたのです。
けれども今回は編成の都合上、どうしてもナレーションを入れることができなくなりましたので、演武で語ろうとしていたその内容を書きとめることにしました。以下がそのナレーション文です(「建武館の標語とアンパンマン」)。
ナレーション:
「 今、必要なのは弱者へのやさしさ、損をしても正しいことをする正義感 」
作者のやなせたかしさんが絵本の後書きでこのように語っています。
『ほんとうの正義というものは、決してかっこうのいいものではないし、そしてそのために必ず自分も深く傷つくものです。空腹の人に顔の一部を与えることで、悪者と戦う力が落ちると分かっていても、目の前の人を見捨てることはしない。かつそれでありながら、たとえどんな敵が相手でも戦いも放棄しない―。』
これがアンパンマンのテーマでした。建武館の標語は、まさに、アンパンマンのテーマと同じなんです。