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空手のこころ

『たとえば張富士夫氏のように』53

2011-04-08

昨夜は中学1年生の一般部での体験2日目でした。

中学生になると一般部の時間帯で稽古するようになります。
この先、部活などでどのような中学生活になるかわからず不安です。
そこで、新1年生のために4月いっぱい体験を認めているのです。

さて。
稽古が終わり、掃除の時間となりました。
新1年生たちは一生けん命に掃除をしています。

よく見ると、下級者は雑巾がけをして、
茶帯などの上級生はミットを拭いていました。

一般の人に指示を受けたのでしょう。
上級生は決して楽をしようとしたのではありません。

されど一言。
子ども達には強くなってもらいたいのはもちろんです。
しかしそれだけではなくて、良きリーダーになってもらいたいので。

たとえば。
嫌なこと辛いことを自分から買って出る人に。
それを自分だけでなく、
みんなを巻き込んで気持ちよくやらせてしまう人に。

だからこれからは。
ミット拭きと雑巾がけがあるとしたら、
雑巾がけを選んでほしいですね。
大変な方を。

だけど、それだけではまだまだ。
一人で黙々と雑巾がけするのもいいことです。
しかしそれから一歩進めて、
「ミット拭きは後輩にやってもらって俺たちは雑巾がけしよう」
そう言って仲間を巻き込んでやってしまう奴を育てたいですね。

4月1日付で第15代の日本体育協会の会長に、
トヨタ自動車会長・張富士夫氏が就任。
張氏は東大時代に剣道部主将を務めたそうです。

辛いことを楽しく、
みんなを引っ張っていくリーダーだったと想像します。

たとえば張氏のように。
組手が強いだけでなく、
ほんとうのリーダーを育てることが、建武館の役割なのです。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『空手のこころ』は2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものですので、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

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