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時局放談

『ひとつ拾って通勤 ひとつ拾えば ひとつだけ きれいになる イエローハット鍵山秀三郎さんのことば』69

2012-04-04

発達した低気圧の影響で、
昨日は全国的に台風並みの大荒れの天気となりました。

夕方から始まる子供たちの稽古のときは暴風雨で大変でした。
ところが大人の稽古の時間になると外は嘘のように風がやんでいました。

稽古を終えていつもの外掃除をしていた先輩方。
何本も壊れたビニール傘を拾ってきました。
風でメチャクチャに折れ曲がって、
使い物にならなくなって捨てられていたんですね。

でも、安いから使い捨てとはいえ、
道端に捨てられてはそこの住人が困ります。
もしかしたら、暴風雨の爪あとで、
今朝はあちこちに物が散乱しているかもしれません。


ひとつ拾えば ひとつだけ きれいになる

この言葉、知っていますか?
イエローハットの鍵山秀三郎さんのことばです。

そこでみなさん。
今朝の通勤途中でさりげなくゴミ拾いしませんか。
壊れたビニール傘や散らかっているゴミをササッと拾って、
会社に持ち込むんです。

ゴミがなくてきれいなら倒れている自転車を立てるとか。
みんなお互いさま。
清掃作業員の仕事、俺には関係ないよ、なんて言わずにひとつだけ。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。今、必要なのは弱者へのやさしさです。損をしても正しいことをする正義感です。

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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

『嗚呼、美しき命よ』68

2012-03-13

平成の爽やかフォークデュオ、ゆず。
腹の底から叫ぶ、彼らの歌が好きです。

ゆずに『嗚呼、青春の日々』という曲があります。
震災後に聴くと、
友を亡くし故郷を離れ泣く泣く避難する青年を思い浮かべます。

そっちの世界はいったいどんなんだい?
俺もそのうち行くけどさ
そんな時までめーいっぱい悩むこともあるけれど
自分なりに生きてゆくよ…

嗚呼、嗚呼…
懐かしき町よ
素晴らしき友よ
美しき命よ…


歌はその人の心情でいかようにもイメージできるしなやかさがあります。
嬉しいときも、悲しいときも、口ずさめるのも歌の魅力です。
歌は人の心を打つ魅力があります。

この歌が支えになった青年もいたのではないでしょうか。
おそらくのどが痛くなるほど大きな声で、
下手くそに唄を歌ったんでしょうね。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。

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『けんかができる幸せ そう思わせてくれた一日』67

2012-03-12

くだらないことで兄弟げんかなんかしてていいのかと思うだろ?
…うん。
被災地の悲惨なテレビ映像をまのあたりにした息子はそう答えました。

些細なことでけんかができるのは平穏無事の証しということでしょうか。
けんかができる幸せ、とでもいうのでしょうか。
こんなことでいちいち怒っている自分が小さい、小さい。

被災された人たちを思えばこんなことでけんかなんてしたら申し訳なく思う。
生きている、何もかもが有難く思えてきます。
そう、家族が少しだけ穏やかな気持ちになれた気がします。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。

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鎮魂 66

2012-03-11

思いやり
憐れみ
まごころ

これが大事なんだと
あなたがたは
命とひきかえにして
私たちに教えてくれました

強く!
逞しく!

ちょっとのことで
へこたれるな
しっかり生き抜くんだぞと
命とひきかえにして
私たちを勇気づけてくれました

私たちは
その尊い命を
決して無駄にしません



写真は2月3日大阪の上空に現れた雲。建武館理事長の村田昭浩さんが知人から頂いたそうです。まさに今年の干支である龍ですよね。
沈みがちな日本を元気に、そして勇気づけるために現れたのだと考えたいですね。
犠牲となられた方々に捧げ追悼したいと思います。

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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

『大震災に思う5 足るを知るという鎮魂』65

2012-03-11

東日本大震災の発生から1年。

あの日、わが子のことがどんなに心配だったか。
無事を知ったときの安堵感。
あの感情は忘れられません。

生きてくれているだけで嬉しかった。
生きているだけで幸せでした。


ある被災地でのこと。
食べ物は、市が提供したお粥とたくあんだけ。
それも1日1食でした。
おにぎり1個を3つに分けて配っているところもありました。
それでも必死にしがみついて生きていました。

1年が経った今、しかるに私たちはどうでしょう。
食べものには事足りているのに何か不満足です。
不平、不満、腹を立て、いつもいら立っています。
どうしてなんでしょう。

それは“いかに楽をするか”ということばかり考えているからなんです。
我々は。
楽でないから腹を立てるんです。

でもそれは、有り余る豊かさの中にいるときの話です。
被災地でそんなこと言っていられますか。
豊かすぎることがいかにいけないことか。
いかに身勝手な人間にさせるか。

足るを知る

お釈迦様は教えてくれました。
ほどほどに、と。

生きていることに感謝しよう。
あの日の夜、子供の寝顔に頬ずりして
“こいつら無事でよかった”
と思いました。
その感情をずっと持ち続けていく。

これが鎮魂。

犠牲となった人に、家族に、せめても、私たちができる弔いです。
心の底で、祈ります。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。

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『大震災に思う4 母に捧げる"負けないで" ようやく世の中が「負けない!」と言い始めた』64

2012-03-10

大震災の発生から1年が経とうとしています。
これから、あのとき感じたことを思うままに書き記すことにしました。

大震災の日以来、あらゆる物事が自粛されました。
被災者の憔悴しきった顔を見れば、
呑気なことは言っていられなかったからです。

知人の親類に被災者がいるかもしれない。
そう思うと、自分たちだけが気楽な気分でいては申し訳なかったのです。

しかし大震災から3週間ほど過ぎたときから、
徐々に前向きなことばが聞かれるようになりました。
ようやく世の中が「負けない!」と言い始めたのです。

その頃です。
陸前高田市で女子高校生が一人、
海に向かってトランペットを吹いていました。
津波でお母さんを亡くし、その鎮魂として曲を捧げていたようです。
その曲はZARDの“負けないで”。

どんなに離れてても こころはそばにいるわ
今宵はわたくしと一緒におどりましょう
今もそんなあなたが好きよ 忘れないでね…


娘がお母さんに話しかけているのかもしれません。
いや、お母さんの優しく包みこむことばのようにも聞こえます。

なにが起きたって
ヘッチャラな顔して

どうにかなるサと
おどけてみせるの

負けないで
もうすこし
最後まで走りぬけて
追いかけてね
はるかな夢よ


「あなたは強い子。
もう、めそめそしないで前を向いて歩き出しなさい」
そうお母さんが言っているに違いありません。

人は悲しみを乗り越えて、強く生きていかなければなりません。
泣いてばかりいられない。
負けてたまるか。
悲しみを振り切って歩き始めたその姿は、いじらしくも逞しく見えました。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
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『大震災に思う3 じっくり聞いて心根を推し量る 震災が気づかせた』63

2012-03-09

大震災の発生から1年が経とうとしています。
これから、あのとき感じたことを思うままに書き記すことにしました。

震災を通じて、人の心の在り方について考えるようになりました。

肉親を亡くした人や目を覆いたくなるような体験をした人の心。
そのような人たちはどのように思い、どのようなことを望んでいるのか。

私たちはよく「大丈夫ですか?」と聞いてしまいます。
しかしこの言葉は被災者にとっては気休めか他人事にしか聞こえません。
いっときの慰めなど言われても茶化しているとしか思えないのです。

親を亡くした子供が避難所ではしゃぎ回っていました。
本当はつらく落ち込んでいるはずです。
ではなぜはしゃぐのでしょう。

実は子供ながらに無意識のうちに、
はしゃぐことで心のバランスをとっているんです。
そういう心も知らずに「静かにしろ」と怒ってしまいます。

体が冷え切ったときに食べる温かい食事はほっとします。
それと同じように、
心がつらく凍えているときはそばに寄り添ってあげることが大事です。
その人の温もりを感じて、
あぁ独りぼっちじゃないんだと心に沁みてくるものなのです。

孤独というのは自分のまわりに人がいないからではありません。
疎外感からくるのです。
自分の思いが人に通じないときに沸き起こるものなのです。

自分のことしか言わない、
聞いたとしても途中で言葉を遮り思い込みで言葉を返す。
刃物のように鋭い論調がいたるところで飛びかっています。
そんな中にあって、
じっくり聴いてその人の心の奥底にある心情を吐き出させてあげる。
慌ただしさを言い訳に、こういうことをないがしろにしていました。

じっくり聴いてあげる。
心根を推し量る。
とてもシンプルですが、しかしとても大事なことです。
震災は、それを改めて気づかせてくれたような気がします。

追伸
ドナルド・キーンさんが日本国籍を取得しました。
このことについて後日お話しします。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
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『大震災に思う2 思いやりというおみやげを持ち帰る 災害ボランティアは自力で』62

2012-03-08

大震災の発生から1年が経とうとしています。
これから、あのとき感じたことを思うままに書き記すことにしました。

被災地の模様がテレビで放送されるたびに、
「必ず行く」
と心に決めていました。

ところが漏れ聞くところによると、
相応の心得がなければ有難迷惑になるというのです。
参加の条件を調べると「自力・自前でできること」ということでした。
つまり、被災地までの交通手段、現地での食料、宿泊場所。
これらを被災地で頼りにしないで自己完結できて、
はじめて参加できるのです。

体ひとつで、誠意だけを持っていっても、
被災者にかえって迷惑がかかるというわけです。
相撲でいえば“勇み足”。
ボランティアにも勇み足はだめというルールがあるんです。

しかしよく考えてみればとても当たり前の話です。
現地ではみんな大変な思いをしているわけです。
なのに「ごはん作って」とか「寝床を用意して」など、
お客様であるまいし言えるわけありません。
ガソリンだって現地で不足しているのだから、
給油して帰ることも迷惑になります。

ひとりよがりの善意は禁物。
良かれと思ってやったことが逆に負担をかけてしまい、
結局自己満足で終わってしまいます。

災害ボランティアに参加したことで、
改めてそういうことを学べてとても有難かった。
こういう経験が、
人への“思いやり”とか“人情の機微”を身につけていくのです。

まだ参加していない学生は、
春休みを利用してボランティアに行ってみなさい。
君の背負っているリュックの大きさの分だけ、
思いやりというお土産がきっと持ち帰れると思う。
心の収穫が必ずあるんだ。


後方の中学校校庭には瓦礫が山のように積まれていました。
左側の倒れた木の後方、山の手前にあるものはすべて瓦礫です。
目の前は海。
どれほど大きな津波が押し寄せたか、その恐怖たるや。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
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『大震災に思う1 不要不急を控えるという支援 身勝手さを痛感』61

2012-03-07

大震災の発生から1年が経とうとしています。
これから、あのとき感じたことを思うままに書き記すことにしました。

大きな地震のあとに私たちがとった行動は…。
食糧はまだあるのに買いあさりました。
ガソリンはまだ残っているのに満タンにしておきました。
すべてが「一応」でした。

それからですね。「不要不急」ということばが出始めたのは。
このことばを何度聞いたことか。

物流トラックに入れるガソリンがないのですから、
近所のコンビニに品物が並ばなくなるわけです。
なんとも、自分で自分の首を絞めていたんですね。

それより何よりも、被災地への物資輸送をできなくさせたことが、
一番まずかった点です。
身勝手な行動が被災地を困らせていると知ったのは、
不要不急のことばからでした。

自分たちが少しガマンして買い控えれば被災地の支援となる。
こちらと被災地とが見えない糸で結ばれているんだなぁと、
感じた瞬間でしたね。

この「一応」で買ったことがなんと身勝手な考えだったのだろう。
おのれの身勝手さを痛感したものです。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
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『息子の大志と親心』60

2012-03-06

「今度はボクが」
自衛隊に助けられた少年は、
他人のために身を賭して活動するその姿に心打たれました。
阪神大震災のときは自衛隊の入隊希望者が多くあったと聞きます。

もし我が子が「自衛隊に入隊したい」
そう言ってきたらどう返事をしよう。

“あんな危険な仕事はさせられない”
母親が反対する例が目立ったそうです。
いつくしみ深い母親ならばそう思わずにいられないでしょう。
我が子かわいさに危険にさらしたくないという思いは誰にもありますから。
親心の本音なのです。よくわかります。

しかしその一方で、
よくぞ言ったと褒めて認めてあげるべきとする気持ちもあります。
他人に干渉しない身勝手な若者が多い世の中です。
そんな中にあって、自分は後回しという、
犠牲的精神を持てるようになった息子を誇りに思う訳です。

もし実際に面と向かって言われたら…とても悩む瞬間だと思います。
しかし、危険を承知で志願するのであれば…。
おそらく引き止めることはできないでしょうね。

それこそ、親の覚悟だと思います。
親としてはそんな大志を抱く息子を、もう見守るしかないんでしょうね。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
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『雪の朝は早めの通学で雪かきボランティア』59

2012-01-24

昨夜から降り続いた雪で、東京は今年初めての積雪となりました。
お年寄り夫婦は、手を携えながら、転ばぬようゆっくりと歩いています。
道ゆく人は往生しています。

こういうときこそ、学生さん!
みんなで雪かきしよう!
歩道だけでいいから雪かきしよう!
お年寄りや赤ちゃんを抱いているお母さんは助かるよ。

学校の先生、部活の朝練は雪かきボランティアに変更です。
部活のキャプテン・主将さん、生徒会長さん、
メンバーと一緒に雪かきしよう!
児童・生徒・学生諸君!30分早く登校して、みんなで雪かきだ。

助け合っていこう!
いい汗かくぜ!

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。今、必要なのは弱者へのやさしさです。損をしても正しいことをする正義感です。

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『隣組とソーシャル・キャピタル 防災とボランティアの日』58

2012-01-17

トントン トンカラリンと隣組
格子を開ければ顔馴染み
まわして頂戴回覧板
知らせられたり 知らせたり

トントン トンカラリンと隣組
あれこれ面倒 味噌醤油
ご飯の炊き方垣根越し
教えられたり 教えたり

トントン トンカラリンと隣組
地震や雷 火事 泥棒
互いに役立つ用心棒
助けられたり 助けたり

トントン トンカラリンと隣組
何軒あろうとひと所帯
心はひとつの屋根の月
纏められたり 纏めたり

これは昭和15年にレコード発売されてヒットした
「隣組」という歌の歌詞です。
この歌は第二次大戦時下で「隣組」制度を促進させるための歌でした。

戦後、この隣組制度は“銃後を守るものだった”として
GHQにより廃止されました。
そのためか、今でも、この歌はきな臭いイメージがつきまといます。

しかしどうでしょう。
歌詞を改めて読んでください。
今の世に足りなくて、それでいて大事なものばかりでしょう?

人とのネットワークを大切にし、
互いに助け合い、苦楽を共にするという「隣組」。
近頃よく聞く「ソーシャル・キャピタル」という考えに似ているんです。

人を見たら泥棒と思えという風潮は、NO!もうやめよう!
という人が増えてくれました。
震災を経て、私たちは人を助ける・人と関わる、
ということの大切さが身に沁みました。

中村天風も言っています。
「自分の腹が痛いのを、隣のおばさんの腹が痛いように感じなさい」

今日は防災とボランティアの日です。
大事なのは、
“利他の心で人助け”
です。

日本の隣組と米国のソーシャル・キャピタル。
良い面を見つけて、みんなで無縁社会からの脱却を考えましょう。

追伸
トントン トンカラリンと隣組…。
おもしろい歌詞ですよね。
ザ・ドリフターズの「ドリフ大爆笑」のオープニング曲を口ずさむと
「あっ」と思うでしょう。
そうなんです。
ドリフのそれは、「隣組」の替え歌なんですね。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■建武館はK-1戦士を生んだ板橋初の道場です。空手道場というと、とても怖くて敷居が高いイメージですが、入ってみると意外にそうでないことがわかります。小さい子から壮年まで、初心者からアスリートまで、すべての人がそれぞれの目的を達成できるよう考えられた道場なのです。

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『ボランティア習慣 よその子もうちの子』57

2012-01-16

ボランティア週間。
何かできることを考えてみる。
すると、自分のことしか考えなかったものが、
人に何ができるのかを考えるようになりました。
人助けの気持ちを習慣化してくれたわけですね。

思えば高度成長時代、新天地を求めた人たちは都市に移り住みました。
知らぬ顔が増え、隣の家の人が誰かもわからなくなってしまいました。
すると、人は疎遠となります。
他人に干渉することを避けます。
もう、向こう三軒両隣の精神はすたれてしまったのでしょうか。

いや、残っていました。
無情と思われた都市でも、
あの震災を経験してからはご近所づきあいの有難みを実感できました。
お隣さんとの距離も縮まったという方も多いのではないでしょうか。
親と同居する家族も増えたそうです。

建武館で投げかけているメッセージ“よその子もうちの子”。
“自分の子供さえよければいい”最近の日本はそうでした。
中国で起きた女児のひき逃げ事件は心の歪みを象徴していました。

そんな風潮をいつも蹴飛ばしていました。
しかし世相はどんどん心が荒れていく一方でした。
そこでお天道様が我々のほっぺたをひっぱたいて、
目覚めさせてくれたのでした。

みんなで頼り、頼られ、精神的に支え合う。
いいことですよね。
頼るのは信頼している証ですから。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■建武館はK-1戦士を生んだ板橋初の道場です。空手道場というと、とても怖くて敷居が高いイメージですが、入ってみると意外にそうでないことがわかります。小さい子から壮年まで、初心者からアスリートまで、すべての人がそれぞれの目的を達成できるよう考えられた道場なのです。

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『防災とボランティア週間 何かできることを考えて』56

2012-01-15

元旦の午後に、東京23区で震度4の地震がありました。
正月気分でしたので、不意を打たれたようで驚きました。

おい、日頃の用心を忘れていないか?
被災地のこと、忘れていやしないか?

のど元過ぎれば何とやらで、報道が少なくなると、
どうしても忘れがちになります。
それを戒めた、天からのお叱りのようでした。

いつまでも悩み苦しむより忘れ去ることのほうがいいものもあります。
しかし、絶対に忘れてはならないものもあります。

今日から防災とボランティア週間が始まります。
忘れてはならぬことを、思い起こすにいい機会です。

あの日、私は自分の子や妻をとても心配しました。
安否が確認されると、とても安堵しました。

同じように、道場の親も、
どうしようもなく心配した人が多くいたのではないかなと思いました。
何かやってあげたい。
そう考えたとき、私は「助け隊」をすることにしました。

子供たちが自宅に一人の時に災害が起こることもありえます。
そこで、安否確認を希望する人を事前に聞いておいて、
万一起きたときに駆け付けるわけです。

ただし。
もし、実際に事が起こったならば。
私は、まっさきに我が子や女房の安否を確認するはずです。

安全が確認できたならば、その次は道場の子ども。
そういう順番になってしまうでしょうね。
こればかりは今のうちに言っておくしかありません。

だけど、行った以上は、死にもの狂いで助け出す。

防災とボランティア週間。
みなさんも、これを機会に、何かできること考えてみては。

篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■板橋税務署の近くで目にとまる“ガマン売ります”のポスター。そう、建武館はガマンを標榜しています。今、必要なのは弱者へのやさしさです。損をしても正しいことをする正義感です。

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『防災とボランティアの日 人助けの心』55

2012-01-08

1月17日は防災とボランティアの日
東日本大震災も、報道が少なくなると忘れがちになりますから、
思い起こすにいい機会です。

みんな心の中には人助けしたいという考えは持っています。
しかしそれがなかなか行動に起こせません。

なぜでしょうか。
それは、誰かがやってくれるだろうという気持ちが出てしまうからです。
悪くいえば他人任せ。
たった一人のときに遭遇したならば助けようとしたかもしれません。

私は必ず助けます。
なぜならばいつも「助けよう」と心に決めているからです。

いつも心に決めていると
「助けるのは俺だ」俺しか助けるのはいないと覚悟します。
だからまわりに人がいようと我先に行動を起こすことができます。

それでは、どうしてそのような考えになったのでしょうか。
それはおやじからの教育のおかげです。

おやじは強者をくじき弱者を助けることを主義としていました。
ふだんから、犠牲を払ってでも人のために尽くせ、
という男気や義侠心を私に叩き込んでくれました。

みんな持っている人助けの心。
それを他人任せにせず自分で行動を起こす秘訣は、
ズバリ幼少のころからの教育です。
やるのはお前だ、お前しかいないのだと覚悟を持たせる教育です。

私はそういう環境にいて幸運でした。
ゆえに、今度は私が子ども達に伝える番であり、
そういう環境を作ってあげる番だと思っています。


防災とボランティアの日について
平成7年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」を踏まえ、閣議了解により設けられました。
■目的
災害時におけるボランティア活動及び自主的な防災活動についての認識を深めるとともに、災害への備えの充実強化を図ることとされています。
■期間
「防災とボランティア週間」 毎年1月15日から21日まで
「防災とボランティアの日」 毎年1月17日
■実施内容
災害時におけるボランティア活動及び自主的な防災活動の普及のための講演会、講習会、展示会等の行事が、国、地方公共団体、関係団体等の緊密な協力のもと全国的に実施されます。


篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■私は空手の指導で役に立つ財団法人日本体育協会公認上級指導員の資格を取得、また介護予防サポーター、こころの健康サポーターの講習を受けて道場生の体と心のケアに努めています。

 

『路上の怒りと嘆きと嗚咽 中国のひき逃げ現場』54

2012-01-04

思い出しただけでも虫唾が走る、中国でのひき逃げ事件。
2歳女児の尊いいのちが奪われたあの忌まわしい事件です。

その路上にある言葉が書かれていました。
それは社会への怒りであり、嘆きであり、嗚咽でもあります。
ご存知の方も多いと思いますが、改めて記します。



物資的に豊かさを極めても、
道徳心は落ちぶれてしまった。
心は冷たく、
しびれていき、
人の命など顧みない。
だが人にはもともと
憐れみの心があったはずだ。
人を助けるのに
コストなどかからない。




どなたが書いたか。
この文言を聞いて万感胸に迫るものを感じました。

人が困っていたり悲しんでいたらかわいそうに思い心が痛む。
思うだけでなく、放っておけず彼らを助けるために体を張る。
それがたとえわが身に不利益が生じようとも。

惻隠、利他、義侠……。
どれも大事な心です。

私は、…私も、
私にできること、つまり空手でもって、
この大事な心を子ども達に
これからも教え伝えていくつもりです。


篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
■私は空手の指導で役に立つ財団法人日本体育協会公認上級指導員の資格を取得、また介護予防サポーター、こころの健康サポーターの講習を受けて道場生の体と心のケアに努めています。

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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

『悪さをすれば、ばかものと言う』53

2011-12-01

「よその子もうちの子」
みんなで子どもを育てようぜ、ということです。
これは保護者と我々との合言葉です。

古今東西を通じて悪ガキはいます。
その悪ガキが悪態をつくと、
まわりの大人はビシッと叱ってくれたものです。

その叱りには心があった。
だから素直に聞けました。
それだけに大人は怖い存在でした。

思い起こせば、私の祖父が叱るときの口癖は決まって「ばかもの」でした。
悪ふざけが過ぎるといつも、ばかもの、と言ってくれました。

叱られながらも、
自分をちゃんと見守ってくれているという優しさを感じました。
悪い道にそれないように、
しっかり見つめてくれているという安堵感がありました。

今、悪ふざけをする子どもを目の前にして、
ちゃんと叱ってくれる大人がどれほどいるでしょうか。
無関心は絶対にいけません。

悪さをすれば、ばかもの。
これからも、ちゃんと叱ってあげようと思っています。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

『福島が好き!』52

2011-11-30

元巨人軍の中畑清さんをゲストに迎えたトーク番組がありました。
中畑さんら福島県出身者が福島について語るという番組内容でした。

中畑さんのお話しを聞いて、さらに福島が好きになりましたね。
こんなこと話していました。
「私が小さいとき悪さをしたらとなりのおじさんにボコボコに怒られました。帰ってきたおやじが、『清を怒ってくれてありがとう』とそのおじさんの所にお礼に行ったんです」。

もちろん、それは中畑家の話ではあります。
だけれど、以前にコラムで紹介した会津武士道のおしえ
「ならぬことはならぬ」。
つまり、ダメなものはダメ、つべこべ理屈を言うな、という教え。
これが福島の人たちの血に脈々と流れているのではないかなと、
中畑さんのお話しを聞いて思いました。

昔は「よその子もうちの子」で、みんなで子どもを育てたものです。
今では子どもがやっちゃいけないことして先生が叱ると、
親がクレームに来る時代じゃないですか。
もう、いいかげんそういうのはやめて、
みんなで叱ってみんなでほめていきませんか。

こういうことは上野のサルに学んだほうがいいですね。
サルのほうが、よっぽど人情があります。人間味があります。
人間は反省です。

関連コラム
『上野動物園のサル山 群れでしつけ掟学ぶ』137
『中国で起きた事件だと他人事のように思うなかれ』


追伸
その番組で一般の女性の方がインタビューに答えて、
こんなこと話していました。
「福島県人は情け深すぎて金儲けがヘタなのよね」
この言葉がまた、私のココロをくすぐってしまいましたねぇ。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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『いたばし健康ネット博2011 元気おとせん!体操』51

2011-11-25

気力・体力・食力アップ みんなでつなごう健康の“わ”
と き:平成23年11月25日(金)
10時~16時30分 26日(土)9時30分~15時30分
ところ:板橋区立グリーンホール(板橋区栄町36-1)※入場無料

この催しは
「板橋区健康づくり21計画」を推進するための事業の一つです。
来場される方とともに”参加・体験型”で楽しんでいただく
健康情報発信イベントです。

イベント情報
●あなたの健康度チェックコーナー
●キッズもチャレンジコーナー
●健康情報発信コーナー
●相談コーナー
●販売・喫茶コーナー

そして、「体験コーナー」としてネット博限定のミニ体験教室があります。
ダンス、体操、太極拳、気功、音楽、朗読、落語、スポーツ吹矢など
さまざまな体験ができそうです。
不肖、私も介護予防サポーター1期生として
「元気おとせん!体操」の補助をします!
“ルンルンダンス”のようなパートもあって、
とても恥ずかしいのですが…。
一生懸命サポートさせて頂きます!

ネット博限定「ミニ体験教室」は、
グリーンホール504会議室で行います。
そして元気おとセン!体操は介護予防サポーターの会が
次の3コマにて実演します。
①11月25日(金)11:00~
②11月25日(金)13:40~
③11月26日(土)10:00~
ちなみに私は②で補助します。
会場で「元気おとせん!体操」のDVD・ビデオテープが販売されています。
ぜひご購入いただき、自宅で実践してますます元気になってください!
(各300円)

子どもも大人も楽しめるプログラムを用意しています。
ぜひ、皆さまお誘い合わせのうえご来場ください。
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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
介護予防サポーター こころの健康サポーター
板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。
 

『ブータン国王の教え』50

2011-11-19


ブータン王国。
それまではまるで関心のない国でした。
しかし、新聞コラムで知った歴史学者の今枝由郎さんの随筆と国王の演説で、
俄然興味を持ちました。

今枝由郎さんの随筆はブータンの国民性をよく表しているものでした。
今枝さんがブータン旅の途中、段差にはまって車が立ち往生。
助けを求めるでもないのに通り合わせた人が一人、また一人、
黙々と手伝い始めたそうです。

困っている人を助けるという国民性。
この話を知って、GNH(国民総幸福量)を提唱している国だと
いうのがうなずけました。

国王の演説も心に響きました。
私にはこう聞こえました。
「日本人の皆さん、自分の国にもっと自信と誇りをもってください。
あなたたちはこんな素晴らしい民族なのです…。」

日本人以上に、日本の素晴らしさを知っている人です。
国王の演説は、忘れかけている日本人の心を教えてくれたようでした。

ブータンという国は、私の心をくすぐる国であることがよくわかりました。
大喪の礼と即位の礼出席のため訪日した、
先代国王のエピソードがまさにそれです。

他国の元首は弔問とともに、日本政府関係者に
ODA増額を要請するなど「外交」も兼ねていました。
しかし先代国王は他国と異なり、
弔問だけに徹して増額要請を一切行わず帰国したそうです。

新聞記者に帰国した理由を聞かれた国王は、
このようにきっぱり答えたそうです。
「昭和天皇への弔意を表するために来日したのであって、
金を無心するためではないからです」と。

ブータンや国王のお話しを聞いて思い出すのが藤原正彦氏の言葉です。
「日本人の築いた文明は、実は日本人にとってもっとも適しているだけではありません。個よりも公、金より徳、競争より和、主張するより察する、惻隠の情や「もののあはれ」などを美しいと感ずる我が文明は、『貧しくともみな幸せそう』という、古今未曾有の社会を作った文明なのです」(「日本人の誇り」)

幸福の追求のためGNHの概念が生まれました。
周りが不幸であれば人は幸福になれず、
社会全体の幸福を追求していく必要があるという考えです。

日本人は物質的に豊かになりましたが心にゆとりがなくなりました。
しかしブータンにはホームレスはおらず、
非常にゆとりのある生活をしているそうです。
経済発展でいえば日本が遥かにしのいでいますが、
人の心根はブータンから学ぶべきですね。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
財団法人日本体育協会公認上級指導員
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板橋区にある地元密着の空手道場で“ガマンを売る空手家”
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『協力雇用主という社会貢献、やってみませんか。』49

2011-11-13

ここ数年、海外の出来事かとみまがう凶悪犯罪を聞くようになりました。
確かにまだまだ日本は治安のよい国ではあります。
しかし、ここで治安の悪化防止に努めないと、
わが子の世代までそれが維持できなくなってしまいます。

法務省の統計によると、検挙された人のうち、再犯者の比率は43%と、
過去最悪を更新しました。
このことから、罪を犯した者の更生を図ることが、
さしあたっての治安の悪化防止となります。
つまり雇用です。

調べによると、再犯せずに踏みとどまった人は定職に就いていたから、
というケースが多いのです。
したがって、彼らに就職の機会を与えて経済的に自立させることが、
とても重要になります。

その雇用の担い手となっているのが「協力雇用主」です。
このような人たちの篤志によって治安が支えられているのが実情です。

就労支援をしていただける方はぜひ「協力雇用主」となってください。
自らは雇用できない企業は、資金面で協力することもできます。

協力雇用主制度、資金面での協力に関するお問い合わせは、
下記までお願いします。

東京都青少年・治安対策本部総合対策部青少年課 
全国就労支援事業者機構
株式会社アーバンハンズ

※「株式会社アーバンハンズ」は建武館の理事長である村田昭浩さんが営んでいる会社です。村田さんは協力雇用主であり保護司でもある篤志家です。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi 日本空手道建武館 館長
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

「協力雇用主」を希望される事業主の方へ 日本空手道建武館 篠田剛 48

2011-11-12

協力雇用主について

犯罪や非行を犯した成人・少年に対して、その前歴を承知していただいた上で一般の就労希望者と待遇や稼働上の特別の差別をしないで積極的に雇用し、仕事に従事させることを通して、これらの人々が再び犯罪や非行に陥らないよう援助していただくボランティアの方々を、私どもは「協力雇用主」と呼んでおります。

犯罪や非行を繰り返す人たちは、仕事につかない状態のまま漫然と生活を送り、時間を持て余した末、不良仲間の誘いなどもあって、再び過ちを犯す人たちが多いのが現状です。

したがって、彼らの立ち直りを促すためには、基本的な生活態度、習慣を身に付けさせ、経済的にも精神的にも安定した生活を送らせることが必要です。

ところが、仕事に就いても、その前歴が知れたことでやむなくその職場から離れざるを得なくなり、自暴自棄な思いから生活を崩していく場合も少なくありません。

こういった状況から、上記のような「協力雇用主」となっていただき、彼らの更生のため積極的に援助いただける民間ボランティアの協力を広く求めております。


協力雇用主制度に関するお問い合わせ先

●法務省 東京保護観察所
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-1-1
TEL:03-3597-0120

●株式会社アーバンハンズ
〒173-0023 東京都板橋区大山町39-10
TEL:03-5995-3424

社会を明るくする運動

※「株式会社アーバンハンズ」は建武館の理事長である村田昭浩さんが営んでいる会社です。村田さんは協力雇用主であり保護司でもある篤志家です。

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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

『再犯時の無職37% 地域社会のサポートが必要』47

2011-11-12

 
再非行少年の割合が32%となり過去最悪となりました。
また、25歳までに再犯した人のうち、
検挙時に無職だった人は37%にも達したそうです。

再犯せずに踏みとどまった若者は
「定職に就いていたから」とその理由を振り返りました。
収入があったので悪いことしてまでお金を得ようとは思わなかったそうです。
出院後に働き口があることがいかに大事かがわかります。

以前にも話したように、
先代が事業主で道場の運営母体である会社は「協力雇用主」となりました。
理事長である村田さんのお誘いによるものです。

その村田さんは当時、このように説得してくれました。
「立ち直りは仕事に就かせることも大事だが、
再犯させない強い心を根付かせることも大事。
だから、雇用と空手指導の両面で立ち直りに協力してくれないか。
体力をもてあましている血気盛んな若者に、
そのエネルギーを使ってもらう。
それがきっかけで非行や犯罪に走らず、
まっとうな仕事をやってみようと思うかもしれない……。」

彼らをまったく別の角度から支えるという提案はとても新鮮に聞こえ、
やりがいを感じました。

2011年版「犯罪白書」では、
就労などの生活基盤の安定を図ることが大事と述べています。
また、地域社会の中で適切なサポートを受けられるようにする必要がある、
とも述べています。

村田さんのこの提案は協力雇用主の新しいかたちとして、
確立されるかもしれません。

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『中国で起きた事件だと他人事のように思うなかれ』46

2011-10-28

中国でまた、路上に倒れた男性が救助されることなく、
約1時間放置されたというニュース。

今度は木下から聞きましたが事の真相はわかりません。
大事なことは、こういう痛ましい事故や事件を教訓として、
反面教師として、子ども達に教えていくこと。

この事件を、ああだこうだと理屈を並べる人がいます。
そういう言葉には辟易します。
可哀そうだと思えば、つべこべ言わず助け出せばいいのです。

会津武士道に「ならぬことはならぬ」の教えがあります。
会津藩の子どもは一人で遊ぶことは禁止だったそうです。
そして仲間が集まると「八つの格言」というものを唱和したそうです。
それは、
年長者の言うことを聞かなければならない、
卑怯なふるまいをしてはならない…
など単純明快な内容でした。

その最後に、
「ならぬことはならぬものです」と締めくくられていました。

つまり、ダメなものはダメ。
つべこべ言うな。
ということです。

やはり、小さいうちからこのような教えをしていくべきだと、
つくづく感じました。

中国で起きた事件だと他人事のように思うなかれ。
私は少し前に似たようなことを間近で遭遇しました。
空手のこころ 『薄情な世の中』35

あなたは目の前で倒れている人を、
本当に助けることができると思っていますか?

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『バカと言われりゃ褒め言葉』 45

そういえば。

我武者羅應援團が歌う
WE ARE BEAUTIFULの歌詞にもこうありました。

バカと言われりゃ褒め言葉、
と。

人情味あふれる言葉ですよね。

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『私にとってのバカなやつ』44

2011-10-25

愚直な人間です。
不器用な人間です。
やせガマンする人間です。
損を承知で引き受ける人間です。

そういう人間に私は、
「おまえ、ほんとうにバカだよなぁ」
と、言います。

それは、親しみを込めて、嬉しさや喜びから出ることばです。
時には敬意を表することさえあります。
したがって、そこには罵るという気持ちは微塵もないのです。

平野復興相発言をめぐる批判。
政争の具にしてはいなかったろうか。
しているならば、それは人の揚げ足を取るという悪い手本となります。

子ども達は我々大人の行動をいつも見習っています。
日本の将来を背負って立つ政治家になろうと志す青年も見ています。

相手が政敵であろうが、根拠のない情報で非難したり、
本筋からはずれた枝葉末節で論議したりせず、
勝負をするなら本筋で真っ向勝負をする姿を、
政治家は、大人は見せていくべきです。

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『逃げなかったバカなやつ発言』43

2011-10-24

平野復興相の「逃げなかったバカなやつ」発言。
それは友人への「無念の気持ち」の表れであることはすぐに伝わりました。
私はバカを褒め言葉に使うだけに、余計に伝わりましたね。

最近、言葉じりをとらえて揚げ足ばかり取る報道が、
やけに多くなってきています。
せめて私たちはそういうことはやめにしましょう。

もし言葉が足りなくても、その本質の部分をちゃんと見てあげて、
「ああいう言い回しをしたけれど本当はこう言いたかったんだろう」
と心中を推し量るようにしたいものです。

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『平野復興相発言の批判報道で思うこと』42

2011-10-23

平野復興相発言の批判報道の前に、
先日、ある口論に居合わせたことについてお話しします。
それは常駐警備員のいる有料駐車場での出来事でした。

その駐車場はあいにくの満車でした。
乗用車のドライバーが
「ほかの駐車場を案内してほしい」と言ったところ、
警備員は「それはわかりません」と答えました。

その問答が引き金となって、二人の口論が始まってしまいました。
身勝手な要求をするドライバーに警備員さんも大変だなと思いつつ、
しばらく静観していました。

次第に語気が荒くなるドライバー。
やがて警備員も怒り始めてしまいました。
近所からの通報で警備員の上司が来たのですが、
二人は一向に自分を譲りません。
見かねて私が仲裁に入ってどうにか収まりました。

ドライバーの言い分は、
利用客の気持ちを察して気配りのある言葉づかいをしてほしかったのです。
しかし警備員としてみれば、
ほかの駐車場の空き情報など知る由もないので案内などできません。

二人の言い分はどちらも正論のように聞こえます。
でもどうなんでしょう。
二人とも正論をいい通すだけで譲歩がない。
ちょっとした言い回しでこんな大ごとにはならなくて済んだはずです。

最近やけにこういう、
さも自分は正しいのだと言わんばかりの主張があふれていませんか。

何か人の心に謙虚さが足りなくなったような気がしてなりません。
まるで「譲ると負け」と駆け引きをしているように聞こえてなりません。

ここ数年、ホスピタリティという言葉をよく聞きます。
おもてなしの心、思いやり、歓待することです。
しかしそれ以前に、
謙譲の美徳というすばらしい日本人の心があるはずです。
日本人は見失ってはいないはずです。

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『中国広東省の轢き逃げに憤らずにはいられない』41

2011-10-21

中国広東省で2歳の女の子がひき逃げされる事故がありました。
白濱が教えてくれました。

轢かれて路上に倒れ込んでいるその横を素通りする何人もの通行人。
その間、さらにトラックが女の子の足を轢きつぶしていきます。

轢かれる直前、女の子は体をほんの少し動かしました。
車から必死に逃れようとしたのかもしれません。

人が近づくと手を弱々しく動かしました。
それは、何度も何度も、
声にならない助けを求めていたのかもしれません。

しかしまるで助けようともしない。

痛ましい出来事です。
どうしようもなく憤りを覚える事件です。
子を持つ親としてあの子が我が子だったらと思うと、
息が詰まり胸が張り裂ける思いでした。

関わりを持つと面倒なことになるから見て見ぬふりをしようというのか。
触らぬ神に祟りなし、だ。
まるで惻隠の情がない。

こういうことに憤りを覚える子どもを育てたいし、
我を忘れて助けようとする人にさせたい。
つくづくそう感じました。

こんな夜は息子がいとしくなって無性に一緒に寝たくなります。

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『9月1日は防災の日 そして3月11日は』40

2011-09-01

今日は「防災の日」。
未曾有の巨大地震、関東大震災が起きた日にちなんだものです。
自然災害への備えを怠らないようにするために名づけられました。

1月17日は「防災とボランティアの日」と制定されました。
1995年に発生した阪神・淡路大震災で、
140万人もの防災ボランティアが活動したのにちなんでいます。
全国から駆け付けたボランティアの数が桁違いのため、
「ボランティア元年」という言葉も生まれました。

3月11日。
この日はどんな日と呼ばれるようになるのでしょう。

利己的な考えが蔓延する世の中にあって、
「心一つ」の文字をあれほど見かけたことはありませんでした。
この日を境に、日本人が忘れかけていた、
「惻隠」という心を芽生えさせてくれた気がしてなりません。

この震災で人のはかなさを思い知らされました。
しかしそれとともに、
日本の持つ素晴らしい心根を揺り起こしてくれたようにも感じます。

いつの日か、この3月11日が、
日本人として誇りに思える日となることを待ち望んでいます。

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『明日の光をつかめ2 社会を明るくする運動』39

2011-07-04

2011年7月4日から、
フジテレビ系で「明日の光をつかめ2」がスタートします。
このドラマは少年院を出所した子供たちの更生施設
「たんぽぽ農場」を舞台にした群像劇です。

ここには過去から立ち直ろうともがく子供たちがいます。
例えばドラマのヒロインは半年前に少年院を出て、
保護司の勧めでこのたんぽぽ農場に来ました。
15歳で子供を出産した少女もいます。
名門中学校の受験に失敗し自殺願望の強い少年。
両親の育児放棄に遭った女の子。
父親を刺した母に無理心中で刺されそうになった少女。
そして、何度も少年院行きを繰り返す少年も。
その少年はまた再犯してしまう…。

前作「明日の光をつかめ」が放送されたのがちょうど1年前。
協力雇用主となって間もない頃でしたので、
このドラマは興味深くとても印象的でした。

前作に続いて、たんぽぽ農場を主宰する「おっちゃん」を演じる、
渡辺いっけいさんがとてもはまり役。
子供の更生などに興味のある方はぜひご覧ください。
月~金曜の午後1時30分放送です。

過去の失敗から立ち直ろうとする子供たちを支える更生施設。
建武館も、仕事や学校や家庭で悩みを持つ人に、
手を差しのべる道場でもありたいと強く想っています。

追伸
先日、千葉大生殺害事件の裁判員裁判で死刑判決が出ました。
更生が期待できない凶悪犯罪者が周囲にいたらたまらないという、
市民感覚の表れとありました。

この判決がもとで、犯罪者が立ち直るチャンスを潰してしまわないか。
つまりどんな事件でも人は更生できないと決めつけてしまう風潮を、
作ってしまわないか。
少し心配なところです。

7月は「社会を明るくする運動」強化月間です。
子供の立ち直りについて今一度考えるいい機会だと思います。
おわり。

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『元気おとせん!体操』38

2011-05-20

ここのところ、寝る時なぜか動悸が激しくなります。
なぜだろうと思っていたところ、
新聞記事に「惨事ストレス」というのを知って、
これかな?と思いました。

災害現場で悲惨な状況に遭遇し起こるストレスです。
消防、警察、自衛隊などに加え、
ボランティア活動する人やジャーナリストにも起こります。

心拍数の増加、集中力の低下、フラッシュバック、興奮状態が続く、
などの症状が出ます。
家族や仲間に自分がしたつらい経験を、
理解してもらうなどすると軽減するそうです。

でも、少し経てば眠れるので私の場合は違うでしょう。
もし私が空手も運動もしていなければ、
ストレスがたまったかもしれません。
そういう意味では空手を続けてやれることに感謝です。

被災地や避難所生活が長引くと心配なのが体力の低下です。
お年寄りの場合は認知症が進むこともありますので、
どうにか予防したいものです。

そこでおすすめなのが簡単なストレッチや体操などで、
体を動かすことです。

以前、板橋で介護予防サポーター養成講座というものがありました。
地域で介護予防への取り組みが広がるように支援していくのが、
介護予防サポーターです。
私はその一期生です。

そのサポーター達が演じている体操があります。
「元気おとせん!体操」といいます。
これは、板橋区オリジナルの介護予防体操です。

この名前には、
『いつまでも自分らしくイキイキと暮らすために、
からだとこころの元気を落とさないぞ!』
という強い意思が込められています。

「元気おとせん!体操」はDVDで販売しています(300円)。
とても恥ずかしいのですが私も出ています。


元気おとせん!体操~座っておこなう場合~.pdf
元気おとせん!体操~立っておこなう場合~.pdf

もちろんこのほかにもいろいろな体操が考案されていますので、
自分に合ったものでぜひ試してください。

【販売窓口】おとしより保健福祉センター
電話:03-5970-1120
受付:月曜日~土曜日(日曜祭日、年末年始は休み)
午前9時~午後5時

追伸
私は避難所のトイレ掃除ボランティアのほかに、
やりたいことがありました。
それは空手で元気になってもらうことです。
ミットを持参して思い切りパンチ&キックで、
気分スッキリ頭を空っぽにさせます。
オフィスや集会所などに希望者が集まって、
私が出向いて空手を指導する「出前空手」。
これはもともとあるコースの一つです。
ご要望があれば伺います。気持ちいいですよ。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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『災害ボランティアと教育の在り方』37

2011-05-19

現地へ行けば同じ志を持った人との素晴らしい出会いも待っています。
私は江戸川区にあるスポーツ専門学校の超熱血教師に出会いました。

この方は開口一番
「スポーツで人は変えられませんかね」
と私に尋ねてきました。

「絶対に変えられる!」
という強い信念を持たれたうえでの言葉でしょう。

この言葉を聞いただけで大満足。
共感せずにはいられませんでした。
あぁ、ボランティアに行って本当によかった…。

部活も大事です。
でもそれよりも、今しかできない生きた教育が大事です。

実地で一日学ばせることは100時間の道徳に匹敵します。
より被災者への関心が高まり、とても意義深いものになるでしょう。

青少年の災害ボランティア活動。
教育の在り方を考え直してみてはいかがでしょう。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります

『ボランティアという教育 区・学校・企業の取り組み』36

2011-05-19

建武館道場生とボランティアに行こう。
大震災の直後にそう思いました。
道場では学べない何かがあるはずだからです。

3月20日に、長男・次男の息子2人とともに、
区内で被災者受け入れのボランティアをしました。
その後も休日を利用して2日間、
センターの要請に応えて長男と2人で、
洗濯機などの移送を手伝いました。

しかしやはり現地でやりたい。
そこでボラセンへ直接問い合わせていわき市へ向かったのでした。

本来、私がやりたかったのは避難所のトイレ掃除ボランティア。
トイレの素手磨きは建武館の人間教育の場に使っているからです。
また、トイレが汚れるとストレスが溜まり、
心も荒んで争いごとが起こると言われるからです。

だけどがれきは復興活動を阻むゆえに撤去は急務であり、
男の力仕事でもあるので選びました。

ボランティアは仕事に支障をきたしてまでやるべきではありません。
しかし、経験してわかったことは、“一日で行ける”ということです。
土日を利用した“休日ボランティア”で充分できます。

文部科学省が各大学に、
ボランティア活動に単位を与える配慮の通知を出しました。

そこで私は、中学・高校の生徒を動員して、
汗みどろになって働かせてはどうかと思います。

授業のない土日を利用した“休日学生ボランティア”です。
バスに乗って団体で現地に向かいます。
このような青少年のボランティア活動を、
区・学校・企業が三位一体となって奨めてほしいですね。
実はすでにこのことは板橋区に提案しています。

バスのチャーター代などは、
企業のCSR活動として支援してもらいます。

学校は怪我や事故を恐れる必要はありません。
参加は手を挙げた理解ある保護者の子に限らせます。
怪我をした補償しろと先生を悩ませないためです。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

『がれきをなくすためのがれき』35

2011-05-18

あたり一面に散らばったがれきは緊急車両の往来の妨げになります。
そこでまず初めに行うのが道路上のがれきを取り除く作業です。
そのがれきは急場のしのぎとして、
道路の脇にある居住地に点々と山積みされました。

しかしその家の人にとっては、
このまま放置されれば生活に支障をきたしてしまいます。

そこで、その居住地に山積みされたがれきを撤去するのが、
今回の私たちの役目です。

手順は、がれきから取り出して平地に置いて、
それをトラックに積み込んで仮置き場に搬入します。

がれきには壁や浴槽や樹木や電柱など、
いろいろな形のものが混在しています。

例えば柱を引っ張り出そうにもL字型になっていて、
どこかに引っかかって抜けません。
がれきの山を見て、これをマンパワーでやるのか?
重機を使わないと無理だと思いました。

だけどやり始めないと終わらない。
まずは引き出せるものから手を付け始めました。

「この山をどうにか小さくしよう」という気持ちが早まって、
あたりかまわず手を付けます。
すると、がれきをなくすためにがれきを作ることになってしまいます。

そこで、途中から、木材の長ものと、
そうでないものに分別して平地に置くようにしました。
こうすることにより、トラックに積むときが楽になりました。

しかし、せっかく分別しても、
仮置き場でまた、ごちゃまぜに置いてしまいます。

結局、これもまた、
がれきをなくすためにがれきを作っているようなものです。

山と積まれたがれきを前にして、
はじめは遅々として進まない状況に意気消沈しそうでした。
でも、だんだんと気持ちがまとまってきて、
みんなで励まし合うようになりました。

あともう少しで終わる、というところで、
リーダーから作業終了が言い伝えられました。
作業は陽の出ているうちに終了しないと危険だからです。
後ろ髪引かれる思いで、現場を撤収してセンターに戻りました。

仮置き場は近くの中学校校庭です。
この山は、これからさらに大きくなってしまうのでしょう。
だけれども、まずはその家の人が生活できるようにすることが、
優先なのでしかたありません。

中学校の校庭に仮置きされたがれきの量はとても膨大です。
生徒が校庭で走り回れるようになるには相当時間がかかるでしょう。
一日でも早くそれが実現できることを願っています。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

『現場活動』34

2011-05-17

福島県いわき市社会福祉センターが災害ボランティアの拠点です。
今回の私の任務はガレキの撤去でした。

30人が7台の車に分乗して地図を片手に依頼者のお宅に向かいます。
10人ほどのグループがもっぱらのようですので、
ここは作業規模が大きいようです。

私の車には3人の男性が同乗しました。
7台はおのおの出発。
私もカーナビに住所を入力して15km先の目的地に向かいました。

センターは市役所が近くにある中心市街地です。
建物の損壊はほとんど見当たりません。

少し経つと徐々に山里の風景となりはじめました。
それでも町並みは変わりありません。

路地を曲がると突然、
行き止まりのバリケードが道をふさいでいました。

バリケードの先にガレキがあるので、それが原因かと思いつつ、
その後方を見てびっくり。

なんと、その数十メートル先から、遠く見える海までの間、
見るも無残な壊滅的な家が続いていました。

車をUターンさせて県道に戻って迂回して行きました。
私たちは言葉を失っていました。

目的地に近づきました。
おそらく左右には民宿などで賑わっていたであろう道を、
ガレキを避けつつ通りました。
もちろん民宿などありません。
ことごとく津波で流され基礎の囲いが残っているだけでした。

ようやく目的地のお宅に到着しました。
お宅の前には折れた樹木、電柱、絡まる電線、畳、建築材……。
その中に衣類や思い出の品が混在しています。

ただしそれは、そのお宅のものばかりではありません。
逆に、知らぬ人の物の方が多いのでしょう。

それが、とても厄介な原因として、
作業が遅々として進まないものにしています。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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※『時局放談』は、2010年9月~2012年9月にマイベストプロ東京で公開した『館長コラム』を転載したものです。したがって、掲載している記述は執筆時点のものであり現況とは異なることもあります。

『いわき市へ』 33

2011-05-16

いわき市へボランティアに行くことにしました。
電車や高速バスも考えましたが、
仮眠など自分の都合で動ける自家用車にしました。

夜の10時に自宅を出発。
加平から首都高三郷線に入り、常磐自動車道を通るルートです。
いわき湯本で下りて、
目的地のいわき市社会福祉センターへは3時間で到着します。

常磐自動車道の電光掲示板やカーナビから
「およそ○km先、地震のため80キロ規制中です」
とありました。
こんなアナウンスは初めてです。

また、被災地に近づくに従い、自動車の数が減っていきました。
ついに私の前に車がなくなり、道路照明の消灯も相まって、
前方は真っ暗となりました。
まさに「俺は向かっているんだな」と実感しました。

ところが、いわき湯本を下りて国道を進むと、
市街地はほかと変わらぬ明るさでした。
少し拍子抜けしながら、社会福祉センターに到着したのでした。

その夜はセンター近くに停めて仮眠することにしました。
寝袋を使えばそれほど寒くはありません。
車内は窮屈ですが眠れるだけましです。

携帯のアラームで目が覚め、
朝9時受付のところを7時にセンターへ向かい一番乗りしました。

夜中に着いたときは薄暗くて気づきませんでしたが、
よく見ると建物が30cm以上隆起していました。

歩いてわかることですが、
公園などに敷設されたタイルも、
山脈のように地割れで盛り上がっていました。
地震の爪痕を生々しく感じました。

しかし、それらはまだほんの序の口に過ぎませんでした。
その3時間後に私は、息を呑む光景に直面することになります。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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『災害支援ボランティアへ』 32

2011-05-15

ゴールデンウィークは災害支援ボランティアに行く。
5月3日に行う予定の全日本グランプリが中止と決まった時点で、
そう心の中に決めていました。

平日は仕事でボランティアに行けません。
だからこの連休がチャンスだと考えていました。

もちろん、行くなら建武館の支部がある福島だ。
しかし、彼らがいるのは双葉町、浪江町、南相馬市…
福島第一原発から近すぎて入れない。
ならば郡司君のいる田村市に行こう。

情報を取ろうと福島県社会福祉協議会のホームページを見ました。
すると、田村市は県外からの受け入れはしていないと記されていました。

残念に思いつつほかを見ると、
いわき市がボランティアを募集していました。

さて、どうしよう?
いわき市は田村市と隣接していることだし……。
などと自分なりに妥協する理屈を作って、
いわき市に行くことに決めました。

息子を連れていくつもりでしたが、
現地の状況を想像すると足手まといになると思い、やめました。
道場生や有志も募るつもりでしたが、
急に決めたことなのでまずは私一人で行ってみることにしました。

5月4日の夜に出発して5日に一日作業して帰るという日程です。
翌日は疲れて仕事もできないのはまずいと思い、
翌日分の仕事を済ませておきました。
想定する備品もそろえました。準備完了です。

こうして、郡司のいる田村市(の隣のいわき市)に、
単独、出発しました。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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『避難者差別 人への風評被害に思う』 31

2011-04-23

放射線は感染症のようにうつるものではない。
まずはこのことを、慌てず恐れず、しっかり認識する必要があります。
そして、自分の発した言葉に全責任を負う、
という腹をくくる必要があります。

千葉県内の小学校への転入手続きで、
教師から「福島県から来たことを隠しますか」と聞かれた。
母親は意味が分からず「隠さなくていい」と答えた。
男児の席は教卓の前で左右は空席になっていた。

放射能がついているのではと不安になる気持ちはわかります。
この一件で問題なのは、
その対象が「物」つまり野菜、水、トラック、瓦礫ではなく、
「人間」だということです。

百歩、いや一万歩譲ってその子が被曝していたとしましょう。
その子を憐れむことはあっても、なぜ差別することができるのか。

この話が事実であれば、何をかいわんや、です。
教師は、差別発言をする子どもを、
ぶん殴ってでも過ちだとわからせなければいけないのに。
教師には憐れみの心はなかったのか。
惻隠の情は湧き出なかったのか。

私はもちろんぶん殴りはしません。
しかし、そのくらい烈火のごとく叱る、
気骨のある教師でありたいと思うのです。
涙ながらに心に訴える熱い教師でありたいと思うのです。

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篠田 剛 SHINODA Tsuyoshi
日本空手道建武館 館長
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『アンパンマンと正義』 30

2011-04-22

そういえばアンパンマンが自分の顔を食べさせたよな…
子どもにとってはドキッとするようなシーンですが、
確かに食べさせていました。